迎雲(読み)むかえぐも

精選版 日本国語大辞典 「迎雲」の意味・読み・例文・類語

むかえ‐ぐもむかへ‥【迎雲】

  1. 〘 名詞 〙むかえ(迎)の雲
    1. [初出の実例]「迎雲 来向の心也」(出典:藻塩草(1513頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の迎雲の言及

【異年号】より

…645年(大化1)はじめて公定の年号が現れ,ついで701年(大宝1)制定の大宝令に年号使用の条文を設けるとともに,年号が継続使用されることとなって,年号制度が確立するが,その後,異年号が初めて現れるのは12世紀後半である。まず1167年(仁安2)に当たる保寿の年号は,平清盛の全盛時,平氏と藤原氏の対立を背景に,藤原氏の息災を願う者の使用するところ,また90年(建久1)に当たる和勝・迎雲の年号は,ともに源平争乱の終結(和勝にはより明示的に源氏の勝利の含意がある)による平和の再来をことほぐ者の使用するところであって,いずれも個別特定の願意や祝意を,正年号を拒否する政治的態度をもって表明したもので,異年号のもつ基本的性格の一つを示している。 南北朝時代に入ると,1345年(興国6∥貞和1)能登に白鹿,駿河に応治の年号が現れ,いずれもそれぞれの地方における反北朝(南朝系)の人々の使用と考えられている。…

※「迎雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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