普及版 字通 「迥」の読み・字形・画数・意味
迥
9画
[字訓] とおい・はるか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(けい)。は外境との間に障壁をめぐらす意で、迥遠の義がある。(けい)と声義近く、はその障壁をいう。また程度の甚だしく異なる意の副詞に用いる。
[訓義]
1. とおい、遠方。
2. はるかに隔たる、はるかに異なる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕迥 トホシ・ムナシ・アラハナリ・チカシ・ハルカナリ・メグル・トコロカヘル・イタル 〔字鏡集〕迥 イタル・ムナシ・トホシ・カヘル・トコロ・スベテ・フカシ・ヲカシ・ウサギノミチ・ハルカナリ・アラハナリ・ヒロシ・メグル
[語系]
迥・hyueng、冂・kyuengは声義が近い。冂は郊外の地、その境界をという。みな迥遠の意がある。
[熟語]
迥異▶・迥遠▶・迥遐▶・迥隔▶・迥空▶・迥迥▶・迥深▶・迥然▶・迥眺▶・迥途▶・迥▶・迥抜▶・迥望▶・迥野▶・迥遼▶
[下接語]
意迥・雲迥・遐迥・険迥・荒迥・深迥・地迥・幽迥・遼迥・林迥・路迥
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報