(読み)テツ

普及版 字通 「迭」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

(旧字)
9画

[字音] テツ・イツ
[字訓] たがいに・すぎる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は失(しつ)。失に跌(てつ)・秩(ちつ)の声がある。失は巫女が舞い祈ってエクスタシーの状態にある意。〔説文〕二下に「するなり」とあり、〔詩、風、日月〕に「日やや 何ぞ(たが)ひにして(か)くる」とみえる。巫女がたがいに低昂して舞うことから、その意となったものであろう。

[訓義]
1. たがいに、かわるがわる。
2. と通じ、すぎる、あふれる。
3. 佚・軼(いつ)と通じ、にげる、おかす。

[古辞書の訓]
名義抄 タガヒニ・カハルガハル・タガフ・スミヤカナリ・カハリ・スベル・ヒトシ

[語系]
dyet、遞(逓)dyek、また代dkは声近く、みな更代する意がある。遞は次第に代わる、代は代替する意。第dyei、替thieiもこの系統の語とみてよい。

[熟語]
迭起迭撃迭互迭興迭更迭歳迭次迭日迭代迭迭・迭等・迭迭宕迭配迭変迭連迭和
[下接語]
交迭・更迭

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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