逆上陸(読み)ぎゃくじょうりく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「逆上陸」の意味・わかりやすい解説

逆上陸
ぎゃくじょうりく

上陸作戦の一つで,敵が設定した海岸堡に逆に上陸し,敵の撃破を試みること。戦史上,成功した例は少い。典型的な逆上陸作戦として,第2次世界大戦中,1943年9月ペリリュー島に上陸したアメリカ軍に対し,パラオ本島から小艇に分乗して発進した日本軍部隊 1082人 (うち輸送隊 252人) によって行われたものがある。航行中と上陸時にアメリカ軍の攻撃を受けて,逆上陸部隊は大きな損害を受けたが,ペリリュー島日本守備隊の士気を高揚させるのに役立った。

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