上陸作戦(読み)じょうりくさくせん(英語表記)amphibious warfare

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

上陸作戦
じょうりくさくせん
amphibious warfare

水陸両用作戦,揚陸作戦とも呼ばれる。海軍部隊と上陸部隊をもって海上から敵岸に対して行う軍事行動。海上から敵地に上陸する場合,長期占領を目指す上陸作戦と,短時間だけ敵地の制圧を試みる奇襲上陸,および上陸した敵の背後に上陸する逆上陸がある。上陸戦闘は古代から行われてきたが,17世紀には艦上戦闘と並んで,上陸戦闘を任務とする海兵隊がイギリス,オランダで創設された。上陸作戦の成功例は多いが,第1次世界大戦中のガリポリ上陸作戦が大敗に終ったため,防御厳重な地点に対し昼間大規模な上陸作戦を行うことを不可とする意見が,おおむね世界兵学界の定説となった。しかしアメリカはガリポリ作戦を分析研究し,条件さえ整えば不可能でないという結論に達した。第2次世界大戦では,日本と連合国は上陸作戦によって離島を争奪し,ヨーロッパ,アフリカでも,連合軍の北アフリカ上陸,シチリア島上陸,ノルマンディー上陸 (→オーバーロード作戦 ) など大規模な上陸作戦が実施された。朝鮮戦争では国連軍による仁川上陸作戦が行われた。最近の上陸作戦は主としてヘリコプタを使用するなどして立体化されており,コマンド空母や揚陸艦には上陸用舟艇とともにヘリコプタを搭載する。またアメリカ海兵隊ではホバークラフトも使用している。

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世界大百科事典内の上陸作戦の言及

【水陸両用作戦】より

…艦艇あるいは舟艇に乗船した海上部隊および上陸部隊により,海上から開始される攻撃で,敵地への上陸作戦を含む戦術行動をいう。第2次大戦中に太平洋の島々で技術的に確立された。…

※「上陸作戦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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