這葛の(読み)はうくずの

精選版 日本国語大辞典 「這葛の」の意味・読み・例文・類語

はうくず‐の はふくず‥【這葛の】

長くのびるクズのように、の意で、「いや遠長し」「後も逢はむ」「絶えず」などにかかる。
万葉(8C後)三・四二三「延葛乃(はふくずノ) いや遠長く 万代に 絶えじと思ひて」
[補注]序詞の末にあって、「行方もなし」「下よ恋ふ」「尋ぬ」などの語句を引き出すのにも用いられる。

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