通次(読み)とおりすがり

精選版 日本国語大辞典 「通次」の意味・読み・例文・類語

とおり‐すがり とほり‥【通次】

〘名〙 たまたま来かかって、そこを通るついで。道のついで。とおりがけ。とおりがかり。とおりすがい。
黄表紙・金々先生造化夢(1794)「道通り女仙人〈略〉通りすがりにも此様な骨を折る職人の目を悦ばせ給ふなり」

とおり‐すがい とほりすがひ【通次】

※咄本・春袋(1777)鶴の子餠「通(トヲ)りすがいに、餠屋のかんばんを見たりや、つるの子餠と有」

とおり‐すが・る とほり‥【通次】

〘自ラ五(四)〙 たまたま来かかってそこを通りかかる。その場にさしかかる。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「傍を通りすがった黒衣園丁らしい男」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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