遠吠(読み)とおぼえ

精選版 日本国語大辞典 「遠吠」の意味・読み・例文・類語

とお‐ぼえとほ‥【遠吠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 犬や狼などが遠くに向かって吠えること。声を長くひいて吠えること。また、その声。
    1. [初出の実例]「やりなはを引ずりながらひろき野を遠ぼえしてぞにぐる犬山」(出典:信長公記(1598)首)
  3. 転じて、強い者に直接手向かわないで遠くからののしること。
    1. [初出の実例]「ハハハハハハハ、こいつら大きな声で、遠吠(トホボ)えをしやアがる」(出典:歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)四立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む