都郷(読み)つねごう

日本歴史地名大系 「都郷」の解説


つねごう

和名抄」高山寺本は「都」、東急本は、「都祢」とするがともに訓を欠く。「福山志料」は「今ノ常村也」とする。「日本地理志料」は「今常村存、亘本山、金丸、藤尾諸邑」として異なるところがない。「大日本地名辞書」は「今常金丸村、藤尾村是なり、広谷の北にして、神谷川の上游とす」とする。「続日本紀」養老三年(七一九)一二月一五日条には「停備後国安那郡茨城、葦田郡常城」とみえるが、常城つねきは都祢郷に関係ある城であったといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の都郷の言及

【郷里制】より

…集落はいずれも城郭で囲まれ,その一つ一つが亭であり,10亭ちかく集まると,その最大のものが郷=都亭となり,他の亭を従えた。そしていくつかの郷が集まると,その最大のものが県=都郷となり,他の郷を従えた。郷には三老・嗇夫(しよくふ)・游徼(ゆうきよう)がいて,三老は祭祀や自治的諸慣習の指導者であり,嗇夫が裁判と徴税を,游徼が警察事務をつかさどり,亭には亭長がおかれた。…

※「都郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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