金丸(読み)かなまる

日本歴史地名大系 「金丸」の解説

金丸
かなまる

[現在地名]大胡町金丸

滝窪たきくぼ村の小字金丸であった。金丸という名は芳賀はが金丸(現前橋市)宮城みやぎ金丸(現宮城村)に及ぶ一帯の地域名で、明治初年からの入植地を指す。大胡金丸に入植した者は明治二〇年(一八八七)頃すでに滝窪村字新井あらいの大崎幸蔵、芳賀小坂子こざかし(現前橋市)の小林駒吉の両家があったという。入植者の多い出身村は木瀬きせ村・上陽じようよう(現前橋市)宮郷みやごう(現伊勢崎市)で、赤城山を真正面に見て生活していた人々である。木瀬村笂井うつぼいの斎藤源八家を中心とする一団もあった。これらが活動の早い頃であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

普及版 字通 「金丸」の読み・字形・画数・意味

【金丸】きんがん(ぐわん)

こがねの弾。〔西京雑記、四〕韓嫣(かんえん)彈を好む。常に金を以て丸と爲す。~京師の兒、嫣の出でて彈するを聞くに、輒(すなは)ち之れに隨ひ、丸のつるんで輒ち拾ふ。

字通「金」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金丸」の意味・わかりやすい解説

金丸
かなまる

群馬県中部,標高 620mの鶉山を最高点として赤城山南斜面,前橋市中北部に広がる地域。もと山麓町村の入会地であったが,1925年帝室林野局から民間に払い下げられ,入植者による開墾が進んだ。第2次世界大戦後さらに新たな開拓が行なわれたが,火山灰層が厚く,地下水の浸透度が大きいため,集落は散村形成。付近に国立赤城青年の家,群馬県畜産試験場がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「金丸」の解説

かなまる【金丸】

沖縄の泡盛。蔵がある伊是名(いぜな)島は15世紀の琉球の王、尚円王の生誕地。酒名は、王の幼名「金丸」にちなみ命名。甕で10年熟成させた古酒原料はタイ米、黒麹。アルコール度数35%、40%。蔵元の「伊是名酒造所」は昭和24年(1949)創業。所在地は島尻郡伊是名村字伊是名。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「金丸」の解説

金丸

沖縄県、合資会社伊是名酒造所が製造する泡盛。古酒。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の金丸の言及

【琉球】より

…しかし彼の死去後,王朝の基盤は動揺し,53年には王位継承をめぐる内乱(志魯(しろ)・布里(ふり)の乱)が,58年には有力按司の反乱(護佐丸(ごさまる)・阿麻和利(あまわり)の乱)が起こった。そして69年,金丸を中心とする勢力のクーデタが起こり,尚巴志の築いた王朝(第一尚氏王朝)は瓦解した。 即位して尚円と号した金丸は新しい王朝(第二尚氏王朝)を始めたが,その後を継いだ尚真(在位1477‐1526)は王国の基盤の強化に尽力し,未曾有(みぞう)の繁栄期を築いた。…

※「金丸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android