法則の辞典 「配分原則」の解説
配分原則【principle of traffic assignment】
等時間原則は,各個人が自己の損失を最小にしようとするために,すべての個人が最短経路を選ぶという原則である.その結果,経路を変更しても自己の走行時間をもっと小さくすることはできなくなる.提唱者に因んで「ワードロップ原則(Wardropian principle)の第一法則」とも呼ばれている.
システム最適化原則はワードロップ原則の第二法則とも呼ばれるのだが,道路網中の総走行時間の最小化を図る規範的な配分原則である.
確率配分原則は,複数の経路にある選択確率によって配分する原則である.利用者が知覚する経路走行時間が必ずしも実際の走行時間と一致しないことと,判断に個人差があることを考慮して考えられたものである.