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自己 ジコ

デジタル大辞泉の解説

じ‐こ【自己】

おのれ。自分。自身。「自己を欺く」
哲学で、同一性を保持して存在するあるものそれ自身。人格的存在以外にも用いられる。⇔他者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

じこ【自己 self】

学者によって定義が異なるが,一般には個人が自分自身客体としてとらえたのが自己であり,そのときの主体となる方を自我egoであると定義されている。自己は人が主観的に把握した自分自身であるが,そのとき自分のこうありたいという願望によるものを理想自己と呼び,現実自己と区別したりする。この両者の差が大であるとき,神経症が発生すると考える。自己に対して特別な定義を与えているのが,ユングである。ユングは自我が意識の中心であるのに対して,自己は意識も無意識も含めた心全体の中心であると考えた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

じこ【自己】

おのれ。自分自身。 「 -批判」 「 -流」
〘哲・心〙(必ずしも人格に限らず)何らかの同一性・統一性をもった存在自身。 ↔ 他者
〘心〙 客体としてとらえられた自分自身。 「 -像」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の自己の言及

【心理学】より

…この方向は,現代の工学,数学,コンピューターなどの発達に支えられて,心理学というより行動工学となってしまうか,または,かつてのように仮説的な生理学的モデルではなく,現代生理学のめざましい発達に裏づけられて生理学に吸収されてしまうかのいずれかになる。しかし,人間が直接経験するのは,あくまで主体としての自己であり,この自己は悩みや葛藤をもち,どれほど客観的に説明されても満足することはできない。自己とは何かは人間の永遠の課題である。…

【曼荼羅】より

…ユングは自分自身の体験と多くの患者たちの観察の中から,しばしば曼荼羅と同様なイメージが,外的な世界からの情報とは関係なく,その人個人の内的なイメージとしてあらわれることに注目し,これを心理学用語として〈マンダラ〉と名づけ,その普遍性を証明しようとした。ユングによれば,曼荼羅様の図型は,意識の中核をなす自我とは別に存在する無意識の心の働きも含めた個としての人間の心理全体であるとともにその中心であり,さらに意識の領域と無意識の領域との調和をはかる超越的な機能をもつ自己の心理的イメージであるという。自己は普段は意識されないが,心理的危機に襲われたときなどに動きだし,曼荼羅様のイメージを伴って意識化されることがある。…

※「自己」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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