采女原(読み)うねめがはら

精選版 日本国語大辞典 「采女原」の意味・読み・例文・類語

うねめがはら【采女原】

  1. 江戸地名。松平采女正定基の邸があったために呼ばれた。現在の東京都中央区銀座四・五丁目付近。辻講釈見世物小屋が並び、夜鷹が多かった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の采女原の言及

【原】より

…例えば,江戸時代の京都では,原のついた地名は真葛原(まくずがはら),大原(おおはら)のほかはまれで,野のついた地名(北野,平野,紫野など)が多いが,江戸では野のつく地名(上野,中野,武蔵野など)は少なく,原のつく地名が多かった。そのうち,土筆原(つくしがはら),小塚原(こづかつぱら),西原(にしがはら),信濃原(しなのはら)などは郊外にあったが,護持院ヶ原(ごじいんがはら),采女原(うねめがはら),柳原(やなぎはら)は市中にあった。護持院ヶ原と采女原はともに,享保年間(1716‐36)幕府が防火のために設けた市街地のなかの空地で,とりわけ火除地(ひよけち)のなかでも特に広かったので原と呼ばれたらしい。…

※「采女原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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