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夜鷹/蚊母鳥/怪鴟 ヨタカ

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デジタル大辞泉の解説

よ‐たか【夜×鷹/蚊鳥/怪鴟】

ヨタカ目ヨタカ科の鳥。全長約29センチ。全体に茶褐色の細かい模様があり、くちばしは小さいが、口は開くと大きく、周りに長い剛毛をもつ。夜、飛びながら昆虫を捕食し、キョキョキョと早口で鳴き、枝に平行に止まる。アジア南部に分布。日本では夏鳥ヨタカ目にはガマグチヨタカなども含まれ、北半球北部・南アメリカ最南端・ニュージーランドを除く全世界に約100種が分布。なますたたき蚊吸い鳥。ぶんぼちょう 夏》「靄(もや)こめてきたる―のたたみ鳴く/敏郎」
(夜鷹)江戸で、夜間に道ばたで客を引いた私娼
(夜鷹)「夜鷹蕎麦(そば)」の略。

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世界大百科事典 第2版の解説

よたか【夜鷹】

街娼の別称として,おもに江戸で用いられたことば。当時の街娼は夕暮れ以後に出没したので,夜行性の鳥の名を借りた隠語が通称になったと考えられるが詳細は不明。古語の夜発(やほつ)を街娼にあてることは西鶴などにもみえているが,夜鷹も元禄(1688‐1704)以前に用例があり,両者に用語上の関連は特定しがたい。江戸の本所割下水の吉田町は夜鷹の根拠地として有名で,ここから神田辺にまで出向いて稼いだ。幕末に出現した〈引っ張り〉と呼ばれる街娼は,出没場所や平均年齢に差があったともいわれるが,実質は夜鷹と変わらず,異質の街娼があらわれるのは明治以後のことである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夜鷹
よたか

江戸時代の街娼(がいしょう)の一種で、夜になると出てきて野天、もしくは夜だけの仮小屋で売春した女性たちのこと。京都では「辻君(つじぎみ)」、大坂では「惣嫁(そうか)」とよばれるものの江戸版で、名称の由来は、夜間に横行するため、あるいは、夜鷹という鳥がいたのでこれになぞらえたものともいわれている。いずれも安い代価(24文ともいう)で売春する最下級のもぐり娼婦たちで、主たる巣窟(そうくつ)は本所吉田町にあり、客は武家・商家の下級奉公人や下層労働者であり、しばしば夜鷹狩りの取締りの対象となった。古川柳(こせんりゅう)、洒落(しゃれ)本、随筆などにしばしばその記述がみられる。[山内まみ]

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世界大百科事典内の夜鷹/蚊母鳥/怪鴟の言及

【街娼】より

…他の私娼に比べて取締りは厳しくなかったが,ときに捕らえられて遊廓に強制移住されることがあった。なお,街娼のことを,江戸では夜鷹(よたか),京都では辻君,大坂では惣嫁(そうか)または白湯文字(しろゆもじ)などと呼んだ。また僧形に黒帽子,薄化粧で客を引いた歌比丘尼(うたびくに)や,江戸では小舟に乗って河岸の客を誘った船饅頭(ふなまんじゆう),大坂で停泊船の船員を相手に出没した〈ぴんしょ〉,安芸の大崎下島御手洗(みたらい)の〈おちょろ舟〉などの水上売春婦は,特殊形態の街娼といえよう。…

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