金属フタロシアニン錯体(読み)キンゾクフタロシアニンサクタイ

化学辞典 第2版 「金属フタロシアニン錯体」の解説

金属フタロシアニン錯体
キンゾクフタロシアニンサクタイ
phthalocyanine metal complex

平面四角形型配位子フタロシアニンが金属原子に配位した有色錯体総称.ほとんどすべての金属原子と錯体をつくる.単核錯体だけでなく,イオン半径の大きい希土類錯体の場合には二層型,二核三層型錯体も知られている.結晶中では,平面形型の大環状芳香環が面と面を重ね合わせた構造をとり,熱力学的に安定なβ型と不安定なα型がある.図に Cu錯体を示す.金属フタロシアニン錯体は光に強いので,顔料染料,電子写真感光体,光ディスク用色素,電子デバイスなど機能性材料として使用され,また注目を集めている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む