金属フタロシアニン錯体(読み)キンゾクフタロシアニンサクタイ

化学辞典 第2版 「金属フタロシアニン錯体」の解説

金属フタロシアニン錯体
キンゾクフタロシアニンサクタイ
phthalocyanine metal complex

平面四角形型配位子フタロシアニンが金属原子に配位した有色錯体総称.ほとんどすべての金属原子と錯体をつくる.単核錯体だけでなく,イオン半径の大きい希土類錯体の場合には二層型,二核三層型錯体も知られている.結晶中では,平面形型の大環状芳香環が面と面を重ね合わせた構造をとり,熱力学的に安定なβ型と不安定なα型がある.図に Cu錯体を示す.金属フタロシアニン錯体は光に強いので,顔料染料,電子写真感光体,光ディスク用色素,電子デバイスなど機能性材料として使用され,また注目を集めている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む