精選版 日本国語大辞典 「銅一文銭」の意味・読み・例文・類語 どう‐いちもんせん【銅一文銭】 〘 名詞 〙 寛永通宝の銅製一文銭のこと。寛永三年(一六二六)水戸で鋳造され、同一三年、江戸幕府により公式貨とされた。元文四年(一七三九)鉄一文銭が発行されてからは、鉄一文銭との間に価値差を生じ、嘉永六年(一八五三)鉄一文銭に対して六文通用、明治維新後一二文通用と規定され、明治四年(一八七一)新貨条例公布後、新貨一厘相当に通用されることになった。大正初年(一九一二)までは新貨と併行して広く流通したが、昭和二八年(一九五三)一二月末で法的通用は禁止。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例