長田忠致(読み)おさだ ただむね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「長田忠致」の解説

長田忠致 おさだ-ただむね

?-? 平安時代後期の武士
尾張(おわり)(愛知県)野間内海荘と駿河(するが)(静岡県)長田荘の在地領主で,長田荘司(しょうじ)と称した。平治(へいじ)の乱に敗れた源義朝が郎党鎌田政家の舅(しゅうと)忠致の家に身をよせるが,忠致は裏切って義朝と政家を謀殺した。のち壱岐守(いきのかみ)となる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の長田忠致の言及

【源義朝】より

…恩賞により左馬頭(さまのかみ)となったが,信西(しんぜい)と組んだ清盛と不和になり,59年(平治1)12月清盛が熊野参詣に赴いた留守をついて藤原信頼とともに挙兵し,平治の乱を引き起こした。しかし急ぎ帰京した清盛の軍勢に敗れ,東国に逃れる途中,尾張国知多郡野間(現,愛知県知多郡美浜町野間)で家人長田忠致(おさだただむね)のために鎌田正清ともども殺された。平治1年12月29日とも永暦1年1月4日ともいわれる。…

※「長田忠致」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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