平治(読み)へいじ

精選版 日本国語大辞典 「平治」の意味・読み・例文・類語

へい‐じ ‥ヂ【平治】

[1] 〘名〙 たいらげおさめること。平定し統治すること。また、世の中が平和に治まること。〔文明本節用集(室町中)〕
※古活字本毛詩抄(17C前)一二「成は国を平治する事ぞ」 〔孟子‐離婁・上〕
[2] 平安末期、二条天皇の代の年号。保元四年(一一五九)四月二〇日に改元、平治二年(一一六〇)一月一〇日に至って次の永暦となる。元年に平治の乱が勃発(ぼっぱつ)出典は「史記」の「天下於是大平治」。

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デジタル大辞泉 「平治」の意味・読み・例文・類語

へいじ〔ヘイヂ〕【平治】

平安末期、二条天皇の時の年号。1159年4月20日~1160年1月10日。

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日本の元号がわかる事典 「平治」の解説

へいじ【平治】

日本の元号(年号)。平安時代の1159年から1160年まで、二条(にじょう)天皇の代の元号。前元号は保元(ほうげん)。次元号は永暦(えいりゃく)。1159年(保元4)4月20日改元。二条天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『史記(しき)』を出典とする命名。1159年(平治1)の年末、平治の乱が起こった。12月9日、平家当主の平清盛(きよもり)が熊野参詣に出かけ京を不在にした隙をねらって、反藤原通憲(みちのり)(信西(しんぜい))派の藤原信頼(のぶより)・源義朝(よしとも)らが挙兵、後白河(ごしらかわ)上皇御所を焼き討ちして上皇を幽閉した。17日に帰京した清盛ら平家軍が反撃、信頼は六条河原で処刑され、尾張国に逃れた義朝も襲撃されて討死した。

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普及版 字通 「平治」の読み・字形・画数・意味

【平治】へいち

治まる。

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