精選版 日本国語大辞典 「駿河」の意味・読み・例文・類語
するが【駿河】
[一] 東海道一五か国の一つ。大化改新のときに成立。天武天皇九年(六八〇)伊豆国を分離。古代から農耕文化が開け、平安時代には上国となり、伊勢神宮の荘園が設定された。南北朝時代以降は今川氏の領国となり、一時、武田氏に支配された。天正一〇年(一五八二)徳川家康が領有。明治四年(一八七一)の廃藩置県により静岡県に編入。駿州。
※書紀(720)景行四〇年一〇月(北野本南北朝期訓)「是歳(ことし)。日本(やまと)武の尊(みこと)初(はじめ)に駿河(スルカ)に至(いた)り、其(その)処賊(ところのあた)陽(いつは)り従(したか)て之」
[二] 駿河国(静岡県)東部の旧郡名。中世末、駿東(すんとう)郡の名に改められた。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
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