長田郡(読み)ながたぐん

日本歴史地名大系 「長田郡」の解説

長田郡
ながたぐん

遠江国の南端、天竜川下流域に位置した郡。藤原宮跡出土木簡(「藤原宮」―三一)に「□□□長田評鴨里鴨弟伊×」とあり、大宝令施行以前から評として存在していたことが知られる。和銅二年(七〇九)に「長田郡」は「地界広遠にして民居遥に隔たる、往還不便にして辛苦極て多し」(原漢文)という理由で長上ながのかみ長下ながのしもの二郡に分割された(「続日本紀」同年二月二〇日条)。「和名抄」では長上郡・長下郡合せて一四郷あり、大規模な郡であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 東海道 東西 池田

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む