開題供養(読み)かいだいくよう

精選版 日本国語大辞典 「開題供養」の意味・読み・例文・類語

かいだい‐くよう ‥クヤウ【開題供養】

〘名〙 新たに経典を書写し、あるいは購入したとき、これを供養する儀式開題。《季・春》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の開題供養の言及

【供養】より

…二種供養は諸仏を供養する出纏(しゆつてん)供養と衆生に対する在纏(ざいてん)供養となる。さらに対象ごとに,死者の冥福のためにする追善供養,餓鬼のためにする餓鬼供養,虫のためにする虫供養,新しく造立した仏像,仏画,位牌に対する開眼供養,寺院や仏壇に仏像を迎える入仏供養,経文を書写して供養する開題供養,経供養,そのほか堂供養,鐘供養,橋供養などがある。 民間の例としては,2月と12月の8日に針仕事を休み折れた針や錆びた針を豆腐にさし,あるいは蘇鉄の根元に埋めてその霊を供養する針供養をはじめ人形供養,茶筅(ちやせん)供養など供養の対象が無生物にまで及んでいる。…

※「開題供養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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