普及版 字通 「闡」の読み・字形・画数・意味
闡
20画
[字訓] ひらく・あきらか・あらわす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は單(単)(たん)。單に嬋(せん)・禪(禅)(ぜん)の声がある。〔説文〕十二上に「開くなり」とし、〔易、辞伝下〕「幽を闢(あき)らかにす」の語を引く。それより古い用例のない字である。
[訓義]
1. ひらく、あける、ひろめる。
2. あきらか、あきらかにする、あらわす。
3. おおきい、ゆるやか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕闡 ヒラク・アク・ヒロシ 〔字鏡集〕闡 アク・オホキナリ・アラハス・ヒラク・アキラカ・ヒロシ
[語系]
〔説文〕に單声の字二十七字を収めるが、その声義を以て統貫の義をうることは困難である。闡thjian、戰(戦)tjianは声が近い。單tanは羽飾りのある盾の象形であるから、闡はあるいは戦闘の行為に関し、楯を以て門をおしひらく意であるかもしれない。
[熟語]
闡繹▶・闡諧▶・闡緩▶・闡究▶・闡弘▶・闡校▶・闡済▶・闡証▶・闡拓▶・闡▶・闡明▶・闡幽▶・闡揚▶
[下接語]
遐闡・闡・開闡・弘闡・昭闡・推闡・日闡・丕闡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報