阿字万字町(読み)あぜまめちよう

日本歴史地名大系 「阿字万字町」の解説

阿字万字町
あぜまめちよう

[現在地名]奈良市阿字万字町

しも御門みかど町西南に所在。「奈良曝」には「町役廿二軒。下の御門町及南なる辻を西へ入町を云。是も本ハ元興寺の内にして阿字万院と云坊の跡なり」とみえる。「奈良坊目拙解」によれば「阿知麻目」「阿世末女」「アセマメ」とも記し、同書所収の「元興寺中門堂懸板銘」に弘安七年(一二八四)八月八日、阿願が「元興寺西、阿知麻目西南辺」の三間三尺の屋敷を元興寺に寄進したことがみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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