陶文(読み)とうぶん(その他表記)tao-wen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陶文」の意味・わかりやすい解説

陶文
とうぶん
tao-wen

古代中国の土器に書かれた銘文。土器に文字を書くことは殷代から行われていたが,戦国~漢代になると出土例も多く,燕の下都,斉の臨 淄などから数多くの陶文が発見されている。

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世界大百科事典(旧版)内の陶文の言及

【書】より

…それには,絵文字から発達した漢字の複雑でかつ調和のとれた造形性に加えて,筆,墨,紙,硯など文房具の性能を生かした表現が,書の造形的な美しさをいやがうえにも高めたということが大きな要因をなしていると思われる。
【中国】

[殷周~戦国時代]
 今日,漢字の最も原始的な段階のものと考えられるものに,殷中期以前の遺跡から出土する陶器に付けられた符号,すなわち陶文または刻符と呼ばれるものがある。そのなかで前5000年ないし前4000年の新石器文化に属する西安半坡(はんぱ)遺跡から見つかったものが最も古いとされている。…

※「陶文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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