隔る(読み)ヘナル

デジタル大辞泉 「隔る」の意味・読み・例文・類語

へな・る【隔る】

[動ラ四]へだたる。また、遠く離れている。
山川を中に―・りて遠くとも心を近く思ほせ我妹わぎも」〈・三七六四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隔る」の意味・読み・例文・類語

へな・る【隔】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 間に物があってさえぎられる。へだたる。へだてている。
    1. [初出の実例]「春霞たなびく山の隔(へなれ)れば妹に逢はずて月そ経にける」(出典万葉集(8C後)八・一四六四)
  3. 両者の間がへだたる。遠く離れる。
    1. [初出の実例]「うるはしと吾(あ)が思(も)ふ妹を山川を中に敝奈里(ヘナリ)て安けくもなし」(出典:万葉集(8C後)一五・三七五五)

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