際無し(読み)キワナシ

デジタル大辞泉 「際無し」の意味・読み・例文・類語

きわ‐な・し〔きは‐〕【際無し】

[形ク]
限りがない。果てしない。
ざえといふもの、いづれも―・くおぼえつつ」〈・若菜下〉
限りなくすばらしい。
仮名かむなのみなむ、今の世はいと―・くなりたる」〈梅枝

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精選版 日本国語大辞典 「際無し」の意味・読み・例文・類語

きわ‐な・しきは‥【際無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 際限がない。限りがない。果てしない。いつまでも続いている。
    1. [初出の実例]「よろづのこと、みちみちにつけて、習ひまねばば、才(ざえ)といふ物、いづれもきはなくおぼえつつ」(出典源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  3. 限りなくすぐれている。この上なくすばらしい。
    1. [初出の実例]「よろづの事、むかしには劣りざまに、浅くなりゆく、世の末なれど、かむなのみなん、今の世は、いと、きはなく、なりたる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)

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