雀卵斑(読み)ジャクランハン(その他表記)Freckle

六訂版 家庭医学大全科 「雀卵斑」の解説

雀卵斑
じゃくらんはん
Freckle
(皮膚の病気)

どんな病気か

 いわゆる「そばかす」のことで、顔面にみられる小色素斑です。

 遺伝が関係しており、色白の人に多くみられます。色素斑の部分では皮膚の色素細胞が大型化し、メラニンが増加しています。紫外線悪化の要因になります。

症状の現れ方

 直径5㎜までの不規則な金平糖のような小色素斑が、眼瞼(がんけん)(まぶた)、鼻梁(びりょう)などの顔面の正中部の主として日光によくあたる部分に多数現れます。

 3歳ごろからみられますが、思春期に著しくなります。また、春から夏にかけて目立つようになり、秋から冬にかけて目立たなくなります。

検査・治療の方法

 診断のための特別な検査は必要ありません。

 遮光およびビタミンC、ビタミンEの内服や美白剤の外用、またはレーザーケミカルピーリングが効果的なことがあります。

病気に気づいたらどうする

 基本的には紫外線にあたらないように注意し、外出時には帽子日傘サンスクリーンで紫外線を(さえぎ)ることが重要です。ビタミンCやビタミンEを多く含む食品を摂取するようにするのがよいでしょう。

 治療については皮膚科専門医に相談してください。

堀川 達弥

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android