雁の便り（読み）かりのたより

精選版 日本国語大辞典

かり【雁】 の=便(たよ)り［=玉章(たまずさ)・玉札(ぎょくさつ)］

手紙。消息。→雁の使い。《季・秋》

※六条修理大夫集（1123頃）「大空にあらはれてかきつらねさせたまへる鴈の玉章をひらくにつけても袂のせばきうき身さへ数そふ身のありさまを」

※談義本・根無草（1763‐69）後「流石昔のあづさ弓、引かたの女中なんどは、鴈(カリ)の便(タヨリ)を求ては、玉の緒の絶なんとかこち」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かり‐の‐たより【^×雁の便り】

「雁の使い」に同じ。

出典　小学館

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

雁の便り
かりのたより

歌舞伎・浄瑠璃の外題。

作者

竹柴金作

初演

明治30.11(京都・坂井座)

出典　日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」