集団栽培(読み)しゅうだんさいばい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「集団栽培」の意味・わかりやすい解説

集団栽培
しゅうだんさいばい

生産農家が栽培上の協定を締結してつくる集団組織で,次の3つの形態がある。 (1) 栽培協定型 栽培協定だけを結んで行う組織で,2戸以上の地縁的生産農家が栽培品種の選択,播種期,施肥法,水管理,病害虫防除法などの肥培管理について関係農家間の調整をする技術協定だけのもの。 (2) 共同作業型 栽培協定のほかに手労働を参加農家の出役によって行う組織で,全戸出役と部分作業請負型がある。 (3) 共同利用型 栽培協定を締結するとともに機械や施設の共同利用と共同作業とをする組織。

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世界大百科事典(旧版)内の集団栽培の言及

【育苗】より

…このように大量の苗が集団育苗されるためには,品種・作期などの統一が前提となる。このため,単に育苗だけにとどまらず,稲作・野菜作などの全作業(施肥・移植・水管理・病害虫防除・収穫など)を地域内で統一的かつ集団的に行うことが可能となり,集団栽培・集団生産組織の普及のきっかけとなった。
[水稲の育苗]
 水稲は最も古くから移植栽培が行われていた作物で,育苗の歴史もまた長い。…

※「集団栽培」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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