雪女五枚羽子板(読み)ゆきおんなごまいはごいた

精選版 日本国語大辞典 「雪女五枚羽子板」の意味・読み・例文・類語

ゆきおんなごまいはごいたゆきをんな‥【雪女五枚羽子板】

  1. 浄瑠璃時代物三段。近松門左衛門作。宝永五年(一七〇八)大坂竹本座初演と推定される。嘉吉元年(一四四一赤松満祐が将軍足利義教を自宅に招いて暗殺した事件脚色。藤内(とうない)太郎以下五人兄弟の働きで、逆臣赤沼入道父子を滅ぼす筋。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の雪女五枚羽子板の言及

【赤松満祐】より

…ここに赤松惣領家は断絶し領国は山名一族に与えられた。嘉吉の乱【鳥居 和之】
[伝承と作品化]
 赤松満祐の将軍足利義教弑逆事件は,その後もながく語り伝えられ,これを素材とする文芸作品も二,三にとどまらないが,なかでもとくに名高いのは1705年(宝永2)初演とみられる近松門左衛門作の浄瑠璃《雪女五枚羽子板(ゆきおんなごまいはごいた)》で,いちはやく近松の時代物の三傑作の一つに数えられている。作中,満祐は〈赤沼入道〉,満祐の子教康は〈赤沼判官〉と名づけられており,ひたすらに極悪非道の父子として描かれている。…

※「雪女五枚羽子板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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