雲棲袾宏(読み)うんせいしゅこう(その他表記)Yún qī zhū hóng

改訂新版 世界大百科事典 「雲棲袾宏」の意味・わかりやすい解説

雲棲袾宏 (うんせいしゅこう)
Yún qī zhū hóng
生没年:1535-1615

中国,明末の僧。蓮池大師ともいう。憨山(かんざん),達観,藕益(ぐうえき)とあわせ,明代の四高僧とよぶ。杭州仁和(浙江省杭州市)の人。姓は沈,字は仏恵。陽明学が栄えて,仏教が不振なのをなげき,禅と念仏を宗として再編につとめ,杭州の雲棲に住して,弟子教育と著述に専念した。宋以後の禅浄一致の句を集める《禅関策進》はその成果の一つで,日本仏教に大きい影響を与えるが,他にも著書多く,集めて《雲棲法彙》という。
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