達観(読み)タッカン

デジタル大辞泉 「達観」の意味・読み・例文・類語

たっ‐かん〔‐クワン〕【達観】

[名](スル)
広く大きな見通しをもっていること。遠い将来の情勢を見通すこと。「時勢達観する」
目先のことや細かなことに迷わされず、真理道理を悟ること。俗事を超越し、さとりの境地物事にのぞむこと。「人生達観する」
[類語]見抜く見破る見て取る看破見透かす洞見読む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「達観」の意味・読み・例文・類語

たっ‐かん‥クヮン【達観】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 全体の情勢を広く見わたすこと。また、遠い将来の情勢まで見とおすこと。
    1. [初出の実例]「和漢古今の人物世界を達観する心がなくては、詩文にする事は何もなき也」(出典:蛻巖先生答問書(1751‐64か)下)
    2. [その他の文献]〔書経‐召誥〕
  3. 細部にとらわれないで、物事の真理を見とおすこと。また、物事にとらわれないで、喜怒哀楽を超越すること。
    1. [初出の実例]「頗る達観した様な面構をして居るのは一寸可笑い」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)
  4. 真理を悟った人。悟りを開いた人。特に仏のこと。
    1. [初出の実例]「達鑒応機、済物不倦」(出典:性霊集‐九(1079)勅答)

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普及版 字通 「達観」の読み・字形・画数・意味

【達観】たつかん(くわん)

みとおす。あまねくみる。〔書、召誥(あした)に洛に至り、則ち新邑の營をす。

字通「達」の項目を見る

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