精選版 日本国語大辞典 「念仏」の意味・読み・例文・類語
ねん‐ぶつ【念仏】
ね‐ぶち【念仏】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ふつう阿弥陀仏を念ずること。仏の実相を観ずる法身念仏(ほっしんねんぶつ)、仏の功徳や相好を思い浮かべる観想念仏(かんそうねんぶつ)、仏の名を口に称える称名念仏(しょうみょうねんぶつ)などがある。日本では当初は観想念仏が中心だったが、10世紀頃からしだいに称名念仏が盛んとなり、観想を否定した法然の登場などによって、念仏といえば南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と称えることをさすようになった。浄土宗では専修(せんじゅ)念仏を、浄土真宗では弥陀の本願他力(たりき)への信を強調し、時宗では名号(みょうごう)至上主義を特色とする。他面、民俗社会では早くより、念仏には追善・滅罪や死霊鎮魂の機能があるとされ、臨終や葬送、追善の仏事、彼岸や盆の行事などに用いられた。また芸能化した民俗念仏が各地に残留している。
[伊藤唯真]
初期仏教では,仏の姿や,その功徳を心に思い浮かべることを意味していた。大乗仏教では,精神を集中した禅定(ぜんじょう)のなかで仏の姿を観ずる観想(かんそう)念仏が初め主流であったが,浄土教が広まると「南無阿弥陀仏」と六字の名号(みょうごう)をとなえる称名(しょうみょう)念仏も盛んに行われるようになった。特に中国念仏宗の大成者とされる善導(ぜんどう)(613~681)は称名念仏の優位を唱え,その流れが日本に伝えられて法然(ほうねん)の浄土宗,親鸞(しんらん)の浄土真宗へと展開した。また,一遍(いっぺん)は,踊りながら念仏をとなえる踊念仏(おどりねんぶつ)を発案し,時宗(じしゅう)を開いた。「念仏宗」とはこれらの総称である。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
仏を憶念(おくねん)することで仏道修行者が修すべき行法の一つ。念仏の仏を仏身とすれば観念・観仏となり,仏名とすれば称念となる。ゆえに念仏の対象となる仏身と念仏の仕方により歴史的には別々に展開するが,日本では浄土教の発展にともない阿弥陀仏を観念するか称念するかが問題になり,源信(げんしん)の「往生要集」では口称(くしょう)とともに観念を重んじ,やがて法然(ほうねん)の浄土宗の立宗以降は「南無阿弥陀仏」の六字の名号を口称することが主流になった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…1103年(康和5)の成立と伝える。念仏の一行は10種の因あるがゆえに,一心に称名念仏すれば必ず往生を得ることを10項目にわたって述べ,顕密諸宗と比較して,念仏は行住坐臥を妨げず,極楽は道俗貴賤を選ばず,衆生の罪もひとしく救済されると説き,これを〈念仏宗〉と称した。本書は念仏者たちの間に大きな影響を与え,競って書写されたといわれる。…
…3巻。〈往生極楽〉に関する経論の要文を集め,〈往生の業(ごう)には念仏を本となす〉という思想を明らかにした平安時代の浄土教信仰を代表する著書。〈それ往生極楽の教行は,濁世末代の目足なり。…
…なかでも第18願では,〈十方世界の衆生が心を専一にして(至心)深く信じ(信楽)極楽に往生したいと願い(欲生),わずか10回でも心を起こす(十念)ならば,必ず極楽に往生できる〉と説いている。この〈十念〉が10回の念仏と解され,中国,日本における念仏による往生の思想の根拠として重視されるにいたった。【末木 文美士】。…
※「念仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
冬期3カ月の平均気温が平年と比べて高い時が暖冬、低い時が寒冬。暖冬時には、日本付近は南海上の亜熱帯高気圧に覆われて、シベリア高気圧の張り出しが弱い。上層では偏西風が東西流型となり、寒気の南下が阻止され...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新