零える(読み)あえる

精選版 日本国語大辞典 「零える」の意味・読み・例文・類語

あ・える【零】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
    [ 文語形 ]あ・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙
  2. 機が熟して実や花が自然に落ちる。こぼれ落ちる。→あえぬがに
    1. [初出の実例]「かぐはしみ 置きて枯らしみ 安由流(アユル)実は 玉に貫きつつ 手に纏(ま)きて 見れども飽かず」(出典万葉集(8C後)一八・四一一一)
  3. 汗、血、乳などがしたたり落ちる。流れる。
    1. [初出の実例]「まだしくは、血あゆばかり、いみじくのむらむとおぼして」(出典:落窪物語(10C後)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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