青楼詞合鏡(読み)さとことば あわせかがみ, せいろうことば あわせかがみ

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「青楼詞合鏡」の解説

青楼詞合鏡
さとことば あわせかがみ, せいろうことば あわせかがみ

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
並木五瓶(1代)
初演
寛政9.1(江戸桐座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の青楼詞合鏡の言及

【杜若艶色紫】より

…配役は土手のお六・八ッ橋を5世岩井半四郎,願哲を5世松本幸四郎,次郎左衛門・伝兵衛を7世市川団十郎等。〈佐野八橋物〉の先行作には並木五瓶の《青楼詞合鏡(さとことばあわせかがみ)》などがあるが,南北はこれを書き直し,土手のお六,小三とその愛人金五郎を加えた。蛇遣いのお六は亭主お守り伝兵衛の弟金五郎が金に窮しているのを見かね,釣鐘弥左衛門のたくらみにのって,願哲とつるんで万寿屋寮へ乗りこむ。…

【籠釣瓶花街酔醒】より

…佐野八橋物の一つ。先行作に《青楼詞合鏡(さとことばあわせかがみ)》《杜若艶色紫(かきつばたいろもえどぞめ)》などがあるが,本作は講釈種によった明治期の世話狂言で,いわゆる吉原百人斬をまともに劇化した作品。通行の上演では5幕以降が行われる。…

【紀伊国屋文左衛門】より

…読本《昔唄花街始(むかしうたくるわのはじまり)》(式亭三馬作,1809)には〈つのくに汶三(ぶんざ)〉の名で捌(さば)き役として登場,人情本の《紀文実伝長者永代鑑》(2世楚満人(為永春水)作,文政年間),合巻の《黄金水大尽盃(おうごんすいだいじんさかずき)》(2世為永春水作,1854‐66)等では主人公となっている。歌舞伎では《青楼詞合鏡(さとことばあわせかがみ)》(並木五瓶作,1797桐座初演)で3世沢村宗十郎が紀伊国屋文蔵に扮し好評を得,いらい読本等の挿画は宗十郎の似顔で文左衛門を描くにいたった。また《紀文大尽廓入船(くるわのいりふね)》(3世河竹新七作,1878市村座初演)は,前記2世為永春水作の合巻をもとに放牛舎桃林が講釈化したものの脚色。…

※「青楼詞合鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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