非脱粒性(読み)ヒダツリュウセイ

デジタル大辞泉 「非脱粒性」の意味・読み・例文・類語

ひ‐だつりゅうせい〔‐ダツリフセイ〕【非脱粒性】

種子が成熟しても、穂やさやから離れ落ちることなく留まる性質収穫が容易になるため、稲や麦のような栽培植物多くがこの性質をもつ。→脱粒性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の非脱粒性の言及

【栽培植物】より

…しかし種子を利用する栽培植物,とくにイネ科穀類の栽培型の成立は急速な変化過程をともなったと推定される。すなわちイネ科穀類の成立は,野生種の種子を採集し,さらにそれを播種するという,播種→収穫のサイクルを繰り返す過程から始まったと考えられるが,この穀類の栽培化の初期段階において生じた適応的な遺伝的変化として,種子の非脱粒性(非脱落性)の選択はもっとも顕著なものの一つである。 野生のイネ科植物の種子の脱粒性は自然の種子散布機構と考えられ,成熟したものから穂軸が折れて漸次種子(または種子を含む小穂)が穂から脱落する。…

※「非脱粒性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む