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脱粒性 だつりゅうせい shattering habit

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世界大百科事典 第2版の解説

だつりゅうせい【脱粒性 shattering habit】

種実が成熟するにしたがって,母体から離れて落ちる性質。野生の植物には繁殖のために,この性質を備えるものが多いが,農作物では程度の差はあっても,この性質が失われる傾向にある。イネの場合,熱帯のイネの品種には相対的に脱粒しやすいものが多いが,日本のイネの品種は脱粒しにくいものが大部分である。熱帯アジアでのイネの脱穀作業は,穂の部分をウシに踏ませたり,台・桶・ざるなどにたたきつけたりして行う場合が多いので,脱粒しやすい性質も有用であるが,日本における機械収穫の場合などでは,脱粒し難いもののほうが収穫時の損失が少ないので,品種育成の上では脱粒難のものを選ぶ方向に進んでいる。

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デジタル大辞泉の解説

だつりゅう‐せい〔ダツリフ‐〕【脱粒性】

種子の成熟にともなって、穀粒が穂や莢(さや)から自然に離れ落ちる性質。稲や麦のような栽培植物は、脱粒性をもつ野生種から非脱粒性の種子を選択することで作出された。

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監修:松村明
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世界大百科事典内の脱粒性の言及

【栽培植物】より

…しかし種子を利用する栽培植物,とくにイネ科穀類の栽培型の成立は急速な変化過程をともなったと推定される。すなわちイネ科穀類の成立は,野生種の種子を採集し,さらにそれを播種するという,播種→収穫のサイクルを繰り返す過程から始まったと考えられるが,この穀類の栽培化の初期段階において生じた適応的な遺伝的変化として,種子の非脱粒性(非脱落性)の選択はもっとも顕著なものの一つである。 野生のイネ科植物の種子の脱粒性は自然の種子散布機構と考えられ,成熟したものから穂軸が折れて漸次種子(または種子を含む小穂)が穂から脱落する。…

※「脱粒性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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