面憎(読み)つらにくい

精選版 日本国語大辞典 「面憎」の意味・読み・例文・類語

つら‐にく・い【面憎】

〘形口〙 つらにく・し 〘形ク〙 見るからににくらしい。小癪である。
浄瑠璃烏帽子折(1690頃)四「親伯父にさからひたる女めこそつらにくけれ」
つらにく‐が・る
〘自ラ四〙
つらにく‐げ
〘形動〙
つらにく‐さ
〘名〙

つら‐にく【面憎】

(形容詞「つらにくい」の語幹) つらにくいこと。感動表現に用いる。
※虎明本狂言・髭櫓(室町末‐近世初)「たぜいにひとりが叶ふべきか。あらつらにくやつらにくや」

おも‐にく・し【面憎】

〘形ク〙 顔を見るだけでも憎らしく感じられる。つらにくい。
※枕(10C終)九二「童よりほかには、すべて入るまじと戸を押さへて、おもにくきまで言へば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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