須成村(読み)すなりむら

日本歴史地名大系 「須成村」の解説

須成村
すなりむら

[現在地名]蟹江町須成

北は鯰橋なまずばし(現七宝町)に、東はいま村に接し、古くからの村。「徇行記」によれば、概高二千一四〇石余は一円蔵入地。田は八九町五反四畝余、畑は二〇町四反一畝余。「寛文覚書」に戸数一五八、人数七七六とある。「徇行記」は「村中高持十六戸アリ、其余ハ皆無高也(中略)地割ハ七年目毎ニスルト也、又農商ヲ兼ヌル者二十戸程アリ、外ニ灰問屋二戸ホトアリ、月六斎市アリテ近郷ヨリ人アツマレリ、商物諸々イロイロアリ、古ハ漁船四艘ホトアリ」とし、当村の六斎市について「此村連年借金タヽマリ利倍シ、サルニヨリ氏神天王社等修造モ不行届難渋ニ付、先年ノ如ク月六斎ノ市御免ノ事ヲ願ヒ、寛政十二酉年二月ヨリ六斎市御免ナリ」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android