蟹江町(読み)かにえちよう

日本歴史地名大系 「蟹江町」の解説

蟹江町
かにえちよう

面積:一一・〇八平方キロ

濃尾平野の南部に位置し、伊勢湾岸の低湿地に属する。福田ふくた川を挟んで名古屋市の西に連なり、西は佐屋さや町、南は善太ぜんた川を隔てて一七世紀以降干拓された十四山じゆうしやま村・飛島とびしま村、北は七宝しつぽう町・津島市に接する。南部地先に海岸埋立が進んでいる。江戸時代は直接海に臨み、蟹江川・日光につこう川が合流する河口部の舟入ふないれは、熱田(現名古屋市)桑名くわな(現三重県)と並ぶ伊勢湾北部の要津であった。町の中心部が佐屋路や、明治以後の東海道から離れていたため、尾張南部独自の経済圏を保った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蟹江町」の意味・わかりやすい解説

蟹江〔町〕
かにえ

愛知県西部,濃尾平野南部にある町。 1889年町制。日光川をはじめ河川と水路が多く,沼も含めると低湿地が町域面積の3分の1に達する。米作のほか,淡水魚養殖や全国的な釣場として知られる。伊勢湾台風 (1959) 以後,名古屋市の工業化の拡大で食品,金属繊維木材などの工場が進出し,1965年頃から宅地化も進んだ。尾張温泉,富吉温泉がある。 JR関西本線,近畿日本鉄道名古屋線,国道1号線,東名阪自動車道が通り,インターチェンジがある。面積 11.09km2。人口 3万7338(2020)。

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