食前の祈り

デジタル大辞泉プラス 「食前の祈り」の解説

食前の祈り

フランスの画家ジャン・バティスト・シメオン・シャルダン絵画(1740)。原題《Le bénédicité》。18世紀ロココ様式を代表するシャルダンが、庶民の慎ましやかな家庭情景を描いた作品パリ、ルーヴル美術館所蔵。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の食前の祈りの言及

【シャルダン】より

…33年ころより,風俗画に転じ,セーヌ左岸の生活を主題に,食卓の情景,台所で働く人,カード遊びやシャボン玉に興ずる少年,羽根つきを持つ少女などによって,庶民の日常性に永遠の詩情を与える。31年よりサロン(官展)に出品し,40年出品の,ルイ15世に献呈された《食前の祈り》が名高い。これらの人物画では,〈テニールス風の趣味〉,すなわちオランダ風の写実性とロココ的な情調が溶けあい,とりわけ,やや斜めから見た明るい横顔と,やはり比較的明るい単色の背景から浮き出す光の効果が魅惑的である。…

※「食前の祈り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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