食返・癁(読み)はみかえる

精選版 日本国語大辞典 「食返・癁」の意味・読み・例文・類語

はみ‐かえ・る ‥かへる【食返・癁】

〘自ラ四〙
① 食って帰る。また、食うために帰る。
※頼政集(1178‐80頃)上「春すぎていく日になれば真こも草あさりし駒のはみかへるらん
② 魚が水面に出て呼吸して、また水中にもどる。
平家(13C前)一一「このいるかはみかへり候はば」
③ (「癁る」とも書く) =はみかえす(食返)(一)〔和玉篇(15C後)〕
浄瑠璃・心中天の網島(1720)中「聞けば跡からはみ返るそもいかなる病ぞや」

はみ‐かえ・す ‥かへす【食返・癁】

[1] 〘自サ四〙 病気が再発する。ぶりかえす。はみかえる。〔書言字考節用集(1717)〕
[2] 〘他サ五〙 反芻(はんすう)する。

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