飴の鳥(読み)あめのとり

精選版 日本国語大辞典 「飴の鳥」の意味・読み・例文・類語

あめ【飴】 の 鳥(とり)

  1. 飴細工(あめざいく)の鳥。葦の茎の先に飴をつけ、吹いてふくらませながら鳥の形を造って色をつけたもの。転じて、飴細工の総称
    1. [初出の実例]「サアサア子供衆買(かふ)たり買たり。飴(アメ)の鳥じゃ飴の鳥」(出典浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)二)
  2. 飴細工の鳥のように、外見だけよくて、味や内容のないもののたとえ。また、ぶざまにふくらんだもののたとえ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の飴の鳥の言及

【あめ売(飴売)】より

…両手でおさえながら形をつくり,紅や青で彩色する。もっぱら鳥の形をつくったものと見え,〈今世モ飴ノ鳥ト云テ飴細工ノ惣名トス〉と《守貞漫稿》はいっている。あめ細工を曲芸ふうにして見せたのがあめの曲吹きで,安永年間(1772‐81)には葺屋(ふきや)町の小芝居に出演したものもあったという。…

※「飴の鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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