首桶(読み)クビオケ

デジタル大辞泉 「首桶」の意味・読み・例文・類語

くび‐おけ〔‐をけ〕【首×桶】

昔、討ち取った首を入れた桶。首入れ。

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精選版 日本国語大辞典 「首桶」の意味・読み・例文・類語

くび‐おけ‥をけ【首桶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 切り落とした首を入れる桶。首入れ。
    1. [初出の実例]「首桶(クビヲケ)の事高さ不定なり」(出典:越後軍記(1702)三)
  3. ( に似ているところから ) 背の高い木製の飯櫃(めしびつ)
    1. [初出の実例]「首桶をあけて船頭めしをくい」(出典:雑俳・柳多留‐一六(1781))

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世界大百科事典(旧版)内の首桶の言及

【首実検】より

…それによれば,髪は水でしめし櫛を入れ,髻(もとどり)に札を付し,その後,討取者が左手で髻をとり,右手で台を持ち将の検知を得るというものであった。ちなみに,首級の証拠書類を首注文,首級を載せる台を首台または首板と称し,これを納めるものを首桶といった。【関 幸彦】。…

※「首桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」