精選版 日本国語大辞典 「駿河包」の意味・読み・例文・類語
するが‐つつみ【駿河包】
- 〘 名詞 〙 駿河墨書小判の包み方から起こった金の包み方。紙で金を包み、その端を紐でくくるもの。また、その包んだもの。
- [初出の実例]「これ氏神と三度頂き紙押広げくるくると、するがづつみに手ばしこく金五十両墨黒に、似せも似せたり五十杯」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上)
《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...