…酒を飲むのに用いる器。形状,大きさなどによって,盞(さん),巵(し),觚(こ),爵(しやく),觴(しよう),そのほか多くの字が使われる。これらのうちには〈角〉のつく字が多く,古く獣角の杯が用いられたことが知られる(角杯,リュトン)。日本語の〈さかずき〉は〈酒のつき(坏,杯)〉の意で,〈つき〉は鉢形の土器をいった。古くから一般的には素焼きのかわらけが用いられ,やがて陶磁器,金銀器,漆器などが使われるようになった。…
…だが,生活上の便宜からだけでなく,後には頭の形状を残すどくろに霊的な意味を付与して杯などを造ったものと想像される。ヘロドトスはスキタイ人が敵や近親者のどくろを眉の下で切り,その外側に牛の生皮を張るなどして杯とした話を伝え(《歴史》第4巻),大プリニウスもドニエプル川の北方にどくろ杯を使用する部族がいること(《博物誌》第7巻)や,癲癇(てんかん)の治療には夜間に泉からくんだ水をどくろに入れて飲ませれば効くこと(同第28巻)を記している。中国には西域の月氏の王の頭蓋骨で血を飲んだ話(《漢書》匈奴伝)とか,どくろ杯を常用した元の呉元甫の例がある。…
※「髑髏杯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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