高橋由伸(読み)たかはしよしのぶ

知恵蔵 「高橋由伸」の解説

高橋由伸

日本の元プロ野球選手で、読売ジャイアンツ(巨人)監督。1975年4月3日生まれ、千葉県千葉市出身。身長180センチメートル、体重87キログラム。現役時代は右投げ左打ちの外野手だった。オールスター出場9回、ベストナイン選出2回、ゴールデングラブ賞7回。
小学校4年生の時に、地元の軟式野球チームである生浜ヤンキースで野球を始める。5年生、6年生の時には2年連続して千葉県大会優勝に貢献。中学時代は千葉市の少年硬式野球チームである千葉ジャガーズに所属。エースで4番として、2年連続全国制覇を成し遂げている。高校は神奈川の桐蔭学園へ進学。1年からライトのレギュラーポジションを獲得し、夏の甲子園大会に出場。3回戦まで進んでいる。2年夏にも甲子園に出場しているが、この大会では初戦でサヨナラ負けを喫して敗戦投手となった。3年時には甲子園に出場していない。高校通算で30本塁打を記録している。卒業後、慶應義塾大学へ進学。大学では1年からレギュラーとなり、東京六大学リーグには通算102試合に出場。366打数119安打の打率.325、23本塁打、62打点を記録。特に本塁打は田淵幸一(法政)の持っていた22本塁打を29年ぶりに更新する歴代1位の記録保持者となる。大学4年生だった97年秋に巨人を逆指名し、ドラフト1位で巨人入りが決まった。
巨人では98年のプロ1年目からいきなり開幕スタメンの座を手にすると、ライトのレギュラーポジションを獲得。ルーキーながら規定打席に到達し、打率.300を記録した。また、オールスターにはファン投票で選出され、強肩を生かした守備が評価されてゴールデングラブ賞にも輝いている。翌99年には打率.315、34本塁打、98打点の成績を収めてベストナインに初選出されたが、シーズン終盤にフェンスに激突して鎖骨を骨折し、戦線を離脱した。以後、何度も守備の際にフェンスを恐れないファイトを見せるものの、激突するなどして故障することが多々見受けられることになる。2001年には100本塁打を記録。03年には11打数連続安打、14打席連続出塁のプロ野球タイ記録を樹立。04年には1000本安打を達成し、06年には200本塁打に到達。07年にはセ・リーグ史上初となる開幕戦先頭打者初球ホームランを記録した。この年はシーズン最多の日本記録となる9回の初回先頭打者ホームランをマークしている。09年は腰痛のためにわずか1試合の出場に終わる自身最悪のシーズンだったが、10年に116試合に出場して復活。11年には1500本安打、12年には300本塁打を達成している。15年は選手兼1軍打撃コーチに就任。この年限りで現役を引退し、10月26日に監督就任会見を行った。18年間のプロ野球通算成績は、1819試合に出場し、打率.291、321本塁打、986打点だった。

(場野守泰 ライター/2015)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

367日誕生日大事典 「高橋由伸」の解説

高橋 由伸 (たかはし よしのぶ)

生年月日:1975年4月3日
平成時代のプロ野球選手

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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