鬘師(読み)カズラシ

精選版 日本国語大辞典 「鬘師」の意味・読み・例文・類語

かつら‐し【鬘師】

  1. 鬘師〈人倫訓蒙図彙〉
    鬘師〈人倫訓蒙図彙〉
  2. 〘 名詞 〙 ( 「かづらし」とも ) 鬘をつくる職人。〔劇場新話(1804‐09頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鬘師の言及

【鬘】より

…これが明治初年にはいっそう写実化されて今日の歌舞伎の鬘が完成した。 鬘を作るのは鬘師で,結いあげ形をつける床山(とこやま)とは完全に分業である。鬘師は薄い銅板を,男方,女方の原型によってだいたいの頭形に丸みをつけ,これを俳優の頭に合わせ,漆を塗って焼き,黒みをつけて〈さび〉を防ぐ。…

【床屋】より

…主として頭髪を刈ったり結うなどして整えたり,ひげをあたったりすることを生業とする職種およびその店,またそれに従事する人を指す語。前者は理髪店(所),理容店(所),散髪屋などと,後者は理髪師,理容師などとも称される。英語ではbarber(barber’s) shop,barberで,語源は〈ひげ〉を意味するラテン語barba。古くから世界の各地に存在し,その職掌は現在のものより広かったことが多い。
[日本]
 〈床屋〉の語は江戸時代に生まれたことばで,髪結の店,つまり,髪結床(かみゆいどこ)の俗称であった。…

※「鬘師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android