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 かずら

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


かずら

日本で行われた古代の髪飾り。つる草や花などを髪に結んだ風習から起り,のちにをつけるようになっても,つるや花を模した飾り紐を冠の付属品として用いた。日本髪の髷 (まげ) 型もこれに起源する。

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デジタル大辞泉の解説

かずら〔かづら〕【×鬘】

上代、つる草や草木の枝・花などで作った髪飾り。
「菖蒲草(あやめぐさ)花橘(はなたちばな)を玉に貫(ぬ)き―にせむと」〈・四二三〉
髪の毛を補うために添える毛髪。添え髪。かもじ。
「わが御髪(みぐし)の落ちたりけるを取り集めて―にし給へるが」〈・蓬生〉
能狂言で、女性に扮するときなど、仮面とともに使う付け髪。→かつら(鬘)

かつら【×鬘】

《古くは「かづら」。現代でも能楽関係では「かずら」という》頭髪のように作って頭にかぶったり付けたりするもの。俳優などが扮装(ふんそう)用に、また、一般に髪形を変えたり、はげを隠したりするのに用いる。→かずら(鬘)

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百科事典マイペディアの解説

鬘【かつら】

髪形を変えたり,扮装(ふんそう)するために用いる人工の髪。西洋では扮装用や実用品として,また威厳を示すための装飾として古くから用いられた。日本で女性用の鬘が実用化されたのは第2次大戦後で,芝居用と区別して地鬘といい,おもに婚礼用とされている。
→関連項目床山

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世界大百科事典 第2版の解説

かずら【鬘】

日本古代の髪飾の一種。上代には男女ともに結髪をしていたが,初めは頭髪を蔓草や布帛(ふはく)などで結んだものが自然に装飾視されるようになり,頭飾の一種となったものであろう。この点で挿頭(かざし)などと出発点を異にしている。上代のかずらには〈まさきかずら〉〈木綿(ゆう)かずら〉など二,三の名が見えるが,のちには蔓草や植物繊維にかぎらず,季節の花葉果実をひもに連ねてかずらとしたことがある。のちに男子が一般に冠帽をかぶるようになっても,この風習が遊宴や神事のときに残った。

かつら【鬘】

髪形を変えたり,扮装用にかぶる人工の髪。〈かずら〉ともいう。語源は髪葛(かみかずら)に由来するという説がある。日本の古代には,頭飾として男女とも五味(さねかずら),忍冬(すいかずら),葛蔓(くずかずら)など蔓草を頭に巻く風習があり,また蔓草だけでなく,花や葉,珠などを飾ることもあり,これを〈かずら〉と称した。《古事記》や《万葉集》には,〈花鬘〉〈菖蒲(あやめぐさ)鬘〉〈柳鬘〉〈日影鬘〉〈玉鬘(縵)〉などの名が見える。

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大辞林 第三版の解説

かずら【鬘】

かつら(鬘) 」に同じ。

かつら【鬘】

〔「かずら」とも〕
演劇などで髪の形を変えるために俳優がかぶるもの。
さまざまな髪形に人の毛で結いあげたかぶりもの。ウィッグ。
頭髪の少ないのを補う毛。かもじ。そえがみ。ヘア-ピース。
蔓草つるくさ・花・羽などを頭に巻き付け、飾りとしたもの。 「あやめぐさ花橘を玉に貫き-にせむと/万葉集 423

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世界大百科事典内のの言及

【歌舞伎】より

…また,爽快でスピーディなテンポで行われる見世物的演出を劇の中で駆使し,奇抜な趣向を可能にした。たとえば《東海道四谷怪談》に見る提灯抜け,戸板返し,仏壇返し,忍び車など大道具の仕掛け,そのほか鬘や小道具の仕掛けを駆使している。だが,南北の才能も,個性の強烈な実力派の役者たちがいてこそ花開いたものである。…

【髪形】より

…75年ころにはパンチ・パーマ(変形アイロン)によるアフロヘアのような髪形も登場した。【坂口 茂樹】
【西洋】
 古代エジプトでは,王侯貴族の男女は本来の髪を切って剃り,(かつら)をつけていた。鬘には人毛を用い,まっすぐな髪を長く垂らしたり髪全体を細かく編んだ上にヘアバンドなどの飾りをつけていた。…

【シラミ(虱∥蝨)】より

…人類が古代から頭髪に各種の油を塗るのも,その起源の第1はアタマジラミをよけるためであったという説がある。鬘(かつら)の発明にも,美容上の理由とともにシラミ防除という衛生上の理由があげられる。シラミはその寄主である人間の人種によって体色が変化するといわれ,一般に頭髪の黒い人種につくものは体色が濃いという報告がある。…

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