鹿待つ所の狸(読み)シカマツトコロノタヌキ

デジタル大辞泉 「鹿待つ所の狸」の意味・読み・例文・類語

鹿しかところたぬき

《鹿を捕ろうと待っていたのに、狸が来てそれを捕る意から》期待に反してつまらないものを得ること。予期に反することのたとえ。

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精選版 日本国語大辞典 「鹿待つ所の狸」の意味・読み・例文・類語

しか【鹿】 待(ま)つ=所(ところ)[=時(とき)]の=狸(たぬき)[=兎(うさぎ)

  1. 期待に反して、取るにたりないつまらないものを手に入れることのたとえ。全然獲物がないよりはましである意にもいう。
    1. [初出の実例]「思ふ敵にはあらずして〈略〉穴無慙や、鹿待(シカマツ)(とこロ)の狸(タヌキ)とは此の事にや」(出典源平盛衰記(14C前)二〇)

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